セックステクニックの指南サイトということで、なんとなく避けて通れなさそうな体位48手について書かせていただこうと思います。
この記事の見出し
- 1 セックス体位48手とは?
- 2 四十八手-1:しがらみ
- 3 四十八手-2:しめ小股(しめこまた)
- 4 四十八手-3:達磨返し(だるまがえし)
- 5 四十八手-4:鳴門(なると)
- 6 四十八手-5:鵯越え(ひよどりごえ)
- 7 四十八手-6:鵯越えの逆さ落とし(ひよどりごえのさかさおとし)
- 8 四十八手-7:乱れ牡丹(みだれぼたん)
- 9 四十八手-8:二つ巴(ふたつどもえ)
- 10 四十八手-9:仏壇返し(仏壇返し)
- 11 四十八手-10:千鳥(ちどり)
- 12 四十八手-11:千鳥の曲(ちどりのきょく)
- 13 四十八手-12:吊り橋(つりばし)
- 14 四十八手-13:宝船(たからぶね)
- 15 四十八手-14:寄り添い(よりそい)
- 16 四十八手-15:岩清水(いわしみず)
- 17 四十八手-16:帆掛茶臼(ほかけちゃうす)
- 18 四十八手-17:後ろ櫓(うしろやぐら)
- 19 四十八手-18:御所車(ごしょぐるま)
- 20 四十八手-19:手懸け(てがけ)
- 21 四十八手-20:抱き上げ(だきあげ)
- 22 四十八手-21:抱き地蔵(だきじぞう)
- 23 四十八手-22:押し車(おしぐるま)
- 24 四十八手-23:撞木反り(しゅもくぞり)
- 25 四十八手-24:時雨茶臼
- 26 四十八手-25:本駒がけ
- 27 四十八手-26:松葉崩し(まつばくずし)
- 28 四十八手-27:梃子がかり(てこがかり)
- 29 四十八手-28:椋鳥(むくどり)
- 30 四十八手-29:流鏑馬(やぶさめ)
- 31 四十八手-30:浮き橋(うきばし)
- 32 四十八手-31:深山本手(みやまほんて)
- 33 四十八手-32:炬燵かがり(こたつかがり)
- 34 四十八手-33:炬燵隠れ(こたつがくれ)
- 35 四十八手-34:燕返し(つばめがえし)
- 36 四十八手-35:獅子舞(ししまい)
- 37 四十八手-36:理非知らず(りひしらず)
- 38 四十八手-37:百閉(ひゃくへい)
- 39 四十八手-38:碁盤責め(ごばんぜめ)
- 40 四十八手-39:窓の月(まどのつき)
- 41 四十八手-41:立ち松葉(たちまつば)
- 42 四十八手-42:立ち花菱(たちはなびし)
- 43 四十八手-43:絞り芙蓉(しぼりふよう)
- 44 四十八手-45:菊一文字(きくいちもんじ)
- 45 四十八手-46:雁が首(かりがくび)
- 46 四十八手-47:首引き恋慕(くびひきれんぼ)
- 47 四十八手-48:鶯の谷渡り(うぐいすのたにわたり)
- 48 まとめ
セックス体位48手とは?
セックスの体位48手、正式名称は「大江戸48手」と言います。
これは相撲には48手があり、それにちなんで名付けられた48種類のセックスの体位やテクニックということになり、江戸時代では番付けなどが庶民の楽しみであり、なにかしら数字にこじつけるのが好きだったという歴史もあります。
もちろんセックスの体位を分けると48手が存在していたというわけではなく、このセックス体位48手の出どころとなるのが江戸時代の浮世絵師である菱川師宣が描いた春画集である「恋のむつごと四十八手」からきています。
実際にこれら48手を見ていくとわかるのですが、実際のセックスで使用するためのものというよりも、春画としての絵面映えが大事にされている感じもしますので、中には実践では殆ど役に立たない、そもそも実践の難易度が高いというものもあります。
もちろんそういった体位は自分のセックスに取り入れる必要はありませんし、48手全ての体位を覚える必要もありませんが、歴史的資料として覚えてみたりするのは悪くありません。
仲のいい彼女やセフレがいる場合は、マンネリ防止に「体位48手全部試してみようぜ!」と、遊び心で試してみるのも良いかも知れません。
それでは48手全ての体位を、時にはその実用性や難易度、その体位の名前の由来などを交えながらイラストCG図解付きですべて解説させていただこうと思います。
四十八手-1:しがらみ
しがらみは正常位に分類される体位になり、女性が足を閉じた状態で男性が上から覆いかぶさるようにペニスを挿入している体位となります。
この体位では、女性が脚を閉じているぶんペニスへの圧迫刺激が強いですが、非常にピストンしづらい体位となります。
また、女性が足を閉じた状態から上に覆いかぶさるような体勢でペニスを膣内に挿入するのは少し難しいので、このしがらみと呼ばれる体位から挿入するのではなく、何かしらの体位からこの体位に転換するといった流れでしょう。
この体位では男女ともに不自由なたいになり、お互いに大きな快感を得ることは難しいですが、挿入したまま面と向かって抱き合う形になりますのでポリネシアンセックスをするには向いているのではないでしょうか。
とはいえ、四十八手の中では実用性はあまりなさそうではあります。
四十八手-2:しめ小股(しめこまた)
正常位の一種である「しがらみ」にもよく似た体位である、しめ小股。
しがらみとは何が違うかと言うと、こちらの体位は意識的に女性の股を閉じて行って、膣の締め付けを強化するような感じになります。
一節では、脚をピンと伸ばすだけではなく、女性の足首を交差させるという体勢も取るそうです。
これもしがらみ同様、実用性があるかどうかで言えば、そこまでありません。
四十八手-3:達磨返し(だるまがえし)
仰向けになった女性の脚を図のように紐で縛り、そのまま達磨を返すようにクルンと女性の脚を少しだけ持ち上げて腰を浮かせたところに挿入する体位となります。
SMチックなプレイの一つではありますが、こうすることで女性が脚を上げてもバランスを崩すこともなくなりますし、脚を閉じることでの締めつけ感もおたがいにあり、なおかつ膣内の奥深くまで挿入できるという、浴衣の帯など紐状のものが一本あればすぐにできたりと、以外にも理にかなった体位であると思います。
四十八手-4:鳴門(なると)
背面座位の一種である鳴門。男女が同じ向きを向いて座り、座った男性の上に女性をおいて、その脚を開かせるのが基本的な姿勢となります。
これだけでは他にも四十八手には「絞り芙蓉」など似たような体位がありますが、これが鳴門と呼ばれる由縁は、男性がピストンしたり女性が上下に動くのではなく、女性が男性の上でまるで鳴門のような渦を描くように腰をグリングリンと回すことからなるとと呼ばれています。
四十八手-5:鵯越え(ひよどりごえ)
鵯越えとは俗に言う、後背位(バック)のことです。とくに腰の動かし方や細かい仕様などはないそうなので、こうしたスタンダードなバックスタイルはすべてひよどり越えに当たることでしょう。
純粋なるバックなので説明はとくに必要ないかと思いますが、なぜバックが四十八手では「ひよどり越え」と呼ばれるのか。
ひよどり越えとは、兵庫県にある山のことで、ここで源平合戦が行われて、源義経が平家を背後から襲って戦いに勝ったことから「背後から攻める」という意味でバックのことをひよどり越えと称したのだと言われています。
四十八手-6:鵯越えの逆さ落とし(ひよどりごえのさかさおとし)
体位48手にときどき出てくるおバカ体位、女性に無茶やらせる体位の最高峰である、ひよどり越えの逆さ落としです。
うつ伏せになった女性の脚を持ち上げて肩に掛けて、そのまま女性の股間に頭を入れてクンニをするというアクロバティックな体位です。
女性は両手を地面に付くことでバランスも取れますし、男性から見てもなんか支配的な格好になります。
これもう完全に版画用の絵面重視の体位という感じですね。
「48手全部試してみようぜ!」という時以外は行うことのない体位だと思いますし、実用性も皆無です。
四十八手-7:乱れ牡丹(みだれぼたん)
背面座位のひとつで、男性が女性の両方のふとももを支え、そして女性は開脚姿勢にさせてそのままピストンするようにします。
背面座位ならではの女性に大開脚させるという羞恥心を湧き上がらせることができ、そして女性がすこし上半身を横に反らし、腕を男性の首に回すことで乱れ牡丹の形が完成します。
しかし、この乱れ牡丹はいざ行おうとすると男女ともにバランスを取るのが難しく、バランスを取ろうとすればさほど気持ちよくもなくなり、快感を優先させると乱れ牡丹の形が崩れてしまいます。
だけどこの乱れ牡丹は、浮世絵師である菱川師宣さんだからこそ考案できた体位であろう。
実際に行うのには難があるけれど、これを絵面として見ると、本当に卑猥でありどこか情熱的もであり、得も言われぬエロスや美しさを感じさせるものです。
絵としてみたときには、48手の中で一番好きな体位かもしれない。
四十八手-8:二つ巴(ふたつどもえ)
仰向けに寝転んだ男性の上に、女性が反対側の向きで覆いかぶさるようにペニスを口に加え、そして男性は顔面に下りてきた女性器を口で舐め、お互いの性器を舐め合うという、現在で言うシックスナインのことです。
ちなみに、これが男女逆転して、男性が上になり女性が下になるのを「椋鳥」と言います。
(横を向いた側位体勢でのシックスナインは二つ巴と言うそうです)
ちなみに二つ巴の「巴」というのは、古来から伝わる勾玉のような形の模様で、三つ巴や二つ巴というものがあり、これはまさにその二つ巴を表すような形になりますね。
本当にネーミングが秀逸だと思います。
四十八手-9:仏壇返し(仏壇返し)
48手の中のおバカ体位の一つである仏壇返しです。
これは立ちバック系の体位の一つで、女性が立ったまま両手を床につけて行う立ちバックです。
いや、もうこれはストレッチです。
絵面的にはとてもおもしろい体位でありますが、この体勢でがっつりピストンをしようとすると女性がバランスを崩したり、そもそもピストンの衝撃が不安定な女性の姿勢から抜けていってしまいます。
同じく両手をどこかで支える京の立ちバックである「碁盤責め」や「後ろ櫓」などがありますが、そちらはまだ体勢的にもそこまで無理することもなく、ピストンの衝撃も抜けづらいものですが、この仏壇返しに関しては本当に実用性は皆無で、春画のために考案された体位であると思います。
四十八手-10:千鳥(ちどり)
またしても四十八手の中ではアクロバティックな体位の一つであり、女性にかなりの負担を強いる千鳥という体位です。
正座している女性をそのままの姿勢で押し倒すように挿入する体位で、女性は膝を曲げたまま後ろに倒される形となります。
もちろん、実用性はほとんど無いどころか、体の柔軟な女性でないと大怪我をしかねませんし、もはや気持ちいいとかピストンがどうとかのレベルではありません。
四十八手-11:千鳥の曲(ちどりのきょく)
「千鳥の曲」は先程のおバカ体位である千鳥とうってかわってちゃんと実用性のある体位の一つで、フェラチオの部類に入ります。
男性は仰向けに寝転がり女性にフェラチオさせるのですが、女性は男性の横に座るようにフェラチオする感じです。
実用性としましても、女性の手が男性の乳首に届きやすいですし、ペニスを咥えてもらう以外にも乳首や睾丸も一緒に責めてもらうことができたりします。
そして絵面的にも非常に美しく、女性の甲斐甲斐しさが見て取れたり、背中からお尻、お尻から太ももにかけてのラインを非常に美しく艶かしく見せることができます。
いつもどおり男性の股の間に入り込むようにフェラしてもらっているなら、ときどきこういう体勢でフェラしてもらうのも新鮮でいいかと思いますよ。
四十八手-12:吊り橋(つりばし)
ブリッジ運動というストレッチの姿勢がありますが、まさにあれをセックスに持ち込んだような体位です。
正常位の姿勢で、男性は女性の腰を持ちながら膝立ちし、そして女性は背後に回した両方の手で腕立てするように自分の身体を浮かしながらその姿勢をキープする体位です。
まさに、吊り橋という名にふさわしい体勢となります。
これの実用性は無いわけではなく、現にこの体位では男性が背中をそらしてペニスの角度を調整することで、しっかりと女性のGスポットを刺激することができます。
四十八手-13:宝船(たからぶね)
騎乗位の一種で、女性に主導権がある体位です。
これは男性が仰向けに寝転がり、女性が横向きで股間にのしかかり、そして男性の片足を股に挟んで手で持ち上げるような体位になります。
これも一見バカっぽい体位になりますが、しっかりと深くペニスを膣内に挿入できますし、さらに男性の足の付根の部分にクリトリスをこすりつけることもできるので、気持ちよさ的にも実用性のある体位でもあります。
それに男性もいざ自分の脚を女性に持ち上げられるという、ちょっぴり女性側になった新鮮な気分も味わえるので、中野いいカップルやセフレ同士であれば一度は試してみてもいい体位であります。
ちなみにこの体位が四十八手では宝船と呼ばれるのはやはり、男性を船に見立て、そしてオールに見立てた男性の足を女性が持つことで、まるで船を漕いでいるようにも見え、宝船というネーミングも非常に縁起良さげで素敵ですね。
四十八手-14:寄り添い(よりそい)
男性が腕枕をして女性を仰向けに寝転がせ、横から男性が愛撫したりする前戯の体位となります。
なにげに、備え付けの枕ではなく、自分の腕を腕枕にして前戯してあげることで、その男性の腕のたくましさにもアソコがジュッとなる女性もいるでしょうし、自ずと密着してしまう体位ですのでかなり実用的です。
四十八手-15:岩清水(いわしみず)
仰向けに寝転んだ男性の顔面に女性が座るようにしてアソコを押し付ける、いわゆる顔面騎乗位によるクンニです。
女性にグリグリ動いてもらってもいいですし、下から責めるように舌をペロペロ動かしたり吸い付いたりするのも自由です。
ではこの顔面騎乗位クンニがなぜ岩清水と呼ばれるかと言うと、岩清水とは岩の間から湧き出る湧き水のことで、岩を女性器に例えてそこから湧き出る愛液を、まるで湧き水を飲むかのように啜ることからそんな名前がつけられたことでしょう。
四十八手-16:帆掛茶臼(ほかけちゃうす)
対面座位とも正常位とも言えない体位で、お互いに脚を開いた形で向き合い、女性の両足を持ち上げ男性の肩に掛け、女性は自分を支えるように後ろに両手を置く姿勢になります。
(画像では肩にはかけていませんが、肩にかける勢いで両足を持ち上げましょう)
女性の足を船の帆に見立て、それを高く掲げることでこの名前が付きました。
少し変わった姿勢になりますが、ペニスを深く挿入することもできますしそこそこ実用性はありますが、これで気持ちよくさせようとするのであれば後ほど紹介する「深山本手」のほうが遥かに実用的です。
四十八手-17:後ろ櫓(うしろやぐら)
立ちバックの体位の一つとなり、立っている女性の後ろから腰を持ってペニスを挿入し、女性は壁などに手をついて自分の体勢を支えるようにします。
ちなみに、達櫓の櫓とは、領地内の見張りや防御のために敵の発見や矢を射るための高い建築物で、そこから外部を見張るような姿勢になることからそう名付けられました。
先ほど紹介した立ちバックの体位である「仏壇返し」に比べて非常に実用的であり、女性の体勢的にも無理なく自分を支えることができますし、ピストンの衝撃もしっかりと膣内に与えることができる、現在でも立ちバックを行う上での一番スタンダードな体位ではないでしょうか。
もちろん、身長差のある場合はなんにしても難しくはなりますが。
四十八手-18:御所車(ごしょぐるま)
騎乗位の一種で、男性が仰向けに寝転がっているところに、女性がペニスに股間を下ろすようにして横向きに座ります。
ここまでは横向いた騎乗位という感じで、そのまま男性が突き上げるようにピストンするのかと言うとそうではなく、なんと女性がペニスを膣に挿入したまま360度くるくると男性の上で回転します。
そうです、これもおバカ体位の1つです!
現在でもスクリュー型のオナホールなどありますが、たしかに回転系の刺激はこうでもしないと味わえないのは間違いない。
しかし、思いの外ペニスを膣内に挿入したまま回転するのは女性的には非常に難しく、男性的にもスムーズに回転してもらえるわけでもないので気持ちいいというよりも、ペニスを折られそうになる感じのようです。
ちなみに、御所車とは逆に、男性が上になって自分のペニスを回転させる「ヘリコプター」というのもAV男優がやっているのを見たことはあります。
四十八手-19:手懸け(てがけ)
これは背面座位の一種となり、大きな特徴としては男性が椅子などに座り、男性と同じ方向で女性も男性の股間に腰を下ろす体位となります。
そして「手懸け」という名の通り、女性は男性の脚などに手をかけて体のバランスを取るようにする体位です。
体位48手には背面座位に関する体位が結構ありますが、これはその中でも一番実用的で、男性としても女性としても背面座位を安定して行いやすいかと思います。
さらに、椅子に背もたれなどがあれば男性は自分の体のバランスのことを考えなくてもよく、ピストンに集中できたり、ピストンしながら女性の乳首やクリトリスをも同時責めしやすいですからね。
四十八手-20:抱き上げ(だきあげ)
抱き上げと聞いて駅弁のことかと思いましたがどうやらそうではなく、バックの体位の一種で男性は膝立ちし、四つん這いになった女性の脚を腰の高さまで持ち上げて、そのままの姿勢で挿入する体位となります。
なんとなくこれもおバカ体位の一つのような気もしますが、後で紹介する「押し車」という体位に比べれば、まだ実践しやすい方ではあります。
とはいえ、実践するにしても男性は腕の筋肉はもちろん全身の筋肉を使いますし、女性としてもかなり体に負担がかかり、下手をすれば腰を痛めたりと怪我の心配もありそうな体位です。
四十八手-21:抱き地蔵(だきじぞう)
みんな大好き抱き地蔵!
これは対面座位に部類される体位となり、特徴としては男性が椅子などの腰を掛けれるところに座って、正面から女性を抱きしめるかのように行う一般的な対面座位となります。
個人的には、ベッドの上であぐらをかくように対面剤をするよりも、ベッドの縁などに腰を掛けてする対面座位のほうが自分の身体も安定しますし、ペニスも狙った角度で挿入もしやすいですし、なにより長時間対面座位をキープできるので好きです。(ただし無理して強めのピストンしようとすると腰を痛めそうになりますが)
普通に48手の中でもかなり実用度の高い体位となります。
四十八手-22:押し車(おしぐるま)
これは立ちバックの種類に分類される体位ですが、体位48手の中でもトップクラスにおバカな体位と言えるものです。
四つん這いになった女性の脚を、男性は立ったまま持ち上げ、女性は両手を腕立て伏せするように両手を地面について自分の上半身を起こす体位です。
これはどう見ても筋トレにしか見えません。
もちろんそのままペニスを挿入してピストンしてもいいですし、押し車と言われる通り、そのまま女性を両手だけで歩かせることもできます。
もちろん、プライベートでこれをやると女性は腰を痛める危険性や、頭を地面に打ち付ける危険性もありますので、部活動じゃないんだし楽しいセックスの場でそんな危険を冒す必要はありません。
それにしても一見おバカ体位ではありますが、どことなく男性が女性を征服しているような支配欲も掻き立てられ、絵面的にはけっこういいかもと個人的には思えたりします。
四十八手-23:撞木反り(しゅもくぞり)
撞木反りは背面騎乗位の一種で、仰向けになった男性に背を向けるようにペニスに股間を下ろした女性が、そのまま重なり合うように背中を倒し、一緒に仰向けになって行う体位です。
ぶっちゃけこれも女性にとってはけっこう大変な体位となりますが、その反面勃起したペニスであれば、がっつりとGスポットを亀頭で刺激できるので、なにげに実用性はある体位となります。
四十八手-24:時雨茶臼
これは最もスタンダードな騎乗位のスタイルになります。
仰向けになった男性のペニスに女性が腰を下ろしてそのまま生殖器同士を結合させ、女性は上半身を起こしたままグラインドしたり上下に杭打ちするように動いて行う体位です。
体位48手の中では、騎乗位に関する体位には「茶臼」という言葉がよく使われますが、この茶臼という意味には「上下逆になる」という意味も含まれており、男性と女性のポジションが逆になるということだそうです。
四十八手-25:本駒がけ
本駒がけは背面騎乗位と背面座位の間に位置するような体位となり、男性は体育座りをするように膝を曲げて座り、手を後ろについて自身の体を支え、女性はその男性に背を向けながら男性の膝に手を掛けるように股間に座って行う体位です。
背面騎上位しているときに、ムクッと起き上がれば自然とこの体位となりますね。
この体勢では、女性が杭打ちピストンをしたりグラインドをしたりして動いてもいいですし、男性が下からピストンをしたり何かと自由がきく体位で、これを試した女性からも「気持ちいいというか楽しいかも」ということで、実践にお遊び程度に取り入れるのも悪くはなさげな体位です。
本駒掛がけの「駒」というのは馬のことを指し、男性を馬に見立てて膝を馬の首などに例えたことからそうネーミングしたものかと思いますが、これこそまさに「騎乗位」そのものという感じですね。
四十八手-26:松葉崩し(まつばくずし)
48手の体位の名称は今ではそのほとんどが現在では常用されていませんが、この松葉くずしだけは唯一その48手の名を残したまま現世に受け継がれている体位です。
ペニスを膣内にかなり深く挿入でき、体勢的にも安定した体位を取れますので、しっかりと狙ってピストンがきますし、中イキもさせやすいですし、ネタ体位が多い48手の中でも、最高の実用性と攻撃力を兼ね備えた体位です。
やり方としては横向けに寝転がった女性の脚を開き、脚の間にまたがって脚を交差させてペニスを挿入する体位です。
詳しい松葉くずしのやり方は以下に書いてあるのでご参考にしてください。
四十八手-27:梃子がかり(てこがかり)
これは48手の中でもかなりのネタ体位だと思います。
仰向けに寝転がった女性の上に、ちょうど生殖器同士が交差するように身体の向きを逆にしてそのまま挿入する体位です。
言葉で書けば簡単ですが、これを行うにはかなりの難易度を要します。
そもそもまずこの体勢でペニスを膣内に挿れるのは難しく、仮に挿入できたとしても深くは挿入できないうえに、ピストンをするのも難しく、さらにグリグリとスライドさせるように動いてもすぐにペニスが抜けてしまいます。
実践が難しい上に大して気持ちよくないという、実践では使い所のない体位となります。
四十八手-28:椋鳥(むくどり)
椋鳥はお互いが重なり合って自分の性器を相手に舐めてもらいながら相手の性器も舐め合うという、現在で言うシックスナインのことを指しますが、シックスナインの一つである「二つ巴」とは違って男性が上になったときにのみ「椋鳥」という名がつくそうです。
自分のアナルが女性に丸見えになるのは少し恥ずかしいですが、女性に自分のペニスを逃げることができない体勢で咥えさせられる妙な征服感があってこれはこれで興奮しますが、女性の顔を押しつぶしてしまわないようにしたりと何気に気を使ってしまう体位でもあります。
男女ともに、女性上位のシックスナインは物理的に苦手という人は、こちらの男性上位の椋鳥を試してみると案外やりやすかったということもあります。
四十八手-29:流鏑馬(やぶさめ)
流鏑馬(やぶさめ)は普通に騎乗位で挿入しているところに、男性の首の後ろを通すように紐を通し、その紐を女性が両手で握って動くプレイです。
女性に無茶な体勢をお願いする体位も多い中、珍しくこれは女性優位の体位でありますし、体の負担は男性の方が大きそうな体位です。
なにげに女性が紐を握ることでかなり体の自由が効き、ぐいっとペニスを深く挿入したまま女性は身体を反らすことができて自らGスポットにペニスを与えるように調整するなど何かと紐を握ることでのメリットがあります。
四十八手-30:浮き橋(うきばし)
横向きに寝転んだ女性の腰を手で持ち上げて、男性は正座したままペニスを膣内に挿入するという体位です。
ペニス自体はそこそこ深く挿入できますが、体勢を保つのはかなり難しく、女性の体がねじれてしまうために身体的負担はかなりありそうな感じで、あまり実践向けの体位ではありませんね。
ただ、柔らかな女性の身体を表現するのにはもってこいで、まさに浮世絵向けの体位という感じでしょう。
四十八手-31:深山本手(みやまほんて)
松葉くずしほどではありませんが、マイナーでありながらも現在でも48手の名前を残したまま現代にも伝わる深山という名の体位です。
これは正常位の発展形で、女性の両足を男性の肩に掛けるように持ち上げ、そして女性の腰を少し浮かせるようにしてピストンする体位です。
ある程度脚が閉じた状態なので膣内の圧迫感を強めるために男性的にも女性的にも気持ちがよく、それでいてかなり深い挿入感でしっかりと膣奥までペニスを到達させることができ、ピストン方法はガンガンいくというよりもバイブレーション的に膣奥を更に押し込むようにすれば、中イキも狙える非常に実用度が高い体位です。
四十八手-32:炬燵かがり(こたつかがり)
背面座位の一種で、座っている男性の上に女性がちょこんと乗っかるごく普通の背面座位という感じです。
こたつかがりという言葉通り、仲良くこたつに入りながらついでにセックスをもするという使われ方と言った感じでしょうか。
実際に炬燵やローテーブルがあれば、男性は手を後ろに置いてバランスを取りながら、女性は両手を天板につければバランスが取りやすくて、なにげにバランスの取りにくい背もたれなしの背面座位も容易にできることでしょう。
四十八手-33:炬燵隠れ(こたつがくれ)
炬燵シリーズのひとつで、こちらは向かい合うように炬燵の中に入り、お互いに両手を後ろに置いて体を支えながら、性器同士を結合させるという対面座位の一種になります。
普通のセックスのときでは、抱きしめ合いながら対面座位してたけど、ちょっと身体が熱くなりすぎたので一度身体を離しましょうという感じで自然とこたつ隠れのすたいるになることがありそうですね。
このこたつ隠れは、こたつに入りながらこっそりと性器同士を結合させて、周囲にばれないよにセックスをするという、なんとも江戸時代ならではの遊び心と努力が見え隠れする文化的な体位ですね。
四十八手-34:燕返し(つばめがえし)
名前だけはかっこいい燕返しですが、どちらかというとネタ体位に近いものです。
うつ伏せに寝かせた女性の脚を片方持ち上げ、そこから脚を交差させるようにしてペニスを膣内に挿入する体位です。
これは現代でもメジャーな体位である松葉くずしに似ていますが、女性を仰向けではなくうつ伏せの状態から行うことにあり、バックと側位の間にあるような位置づけです。
しかし、これをやろうと思うと松葉くずしと違って人体の構造に逆らうような姿勢となるため、女性は腰を痛めてしまう可能性もありますし、バランスを保つのにも一苦労でほとんど実戦向きではありません。
それに実践で試してみたところ、結局体勢的に苦しくなり、相手の女性はうつ伏せ体勢を解除して結局普通の松葉くずしの体勢になりました。
四十八手-35:獅子舞(ししまい)
獅子舞、またの名を狂い獅子と言います。
これは対面座位の一種となり、お互いに向かい合って座って、男性が女性の両足を持って肩に乗せるようにし、女性は後ろに手をついて上半身を起こしたままバランスを保つスタイルです。
印象としては、なんとなくペニスを奥深く挿入できそうだしGスポットにもペニスを当てやすそうでしたが、いざ実践してみるとあまり奥へ挿入することはできず、女性の体のことを思うと激しいピストンができるわけではないので、あまり実践向けの体位ではありませんでした。
四十八手-36:理非知らず(りひしらず)
理非知らずは、女性の両手と両足を縛って自由を奪った上で女性の両膝を抱え込むように持ちながら挿入する、拘束プレイの一種です。
なにげに強制的に脚を閉じさせるので、しっかりとした膣圧を高めることができ男女ともに気持ちよくなれる上に、男性にとっては女性を縛ることでの支配欲が掻き立てられ、女性にとっては支配されているというM的な感情が高ぶるために、メンタル面でも気持ちいい体位となります。
また、理非知らずという言葉の理非とは、「道理にかなっていることと外れていること」という意味で、罪人でもない女性を縛ることが道理に外れていることという感じで使われていたのでしょうね。
江戸時代からも、どこかこうしたアブノーマルプレイに対する興味や憧れなどがあったように思われます。
四十八手-37:百閉(ひゃくへい)
百閉とは騎乗位の一種で、絵だけをみると「時雨茶臼」のようにスタンダードな体位のようにも思われます。
しかし違うのは、「時雨茶臼」が男性が下からピストンしたり、女性が杭打ちピストンした利するのに対し、百閉は女性が前後に動くことを指します。
体位と言うよりも動作という感じですね。
これもナチュラルに現代でも行われており、前後に動くことでペニスにもいつもと違った刺激を与えることができますし、女性にとっても、男性の陰毛や恥骨がクリトリスに触れて気持ちよかったりします。
現在で言えば、風俗嬢が行ってくれる「素股」がこれにもっとも近いものでしょう。
四十八手-38:碁盤責め(ごばんぜめ)
碁盤責めは立ちバックの一種となり、男性は直立で女性にペニスを挿入し、女性は碁盤のような台に手をついて自身を支えるという感じです。
碁盤というと手をつくには低くて高さが足りないイメージをしてしまいますが、手を付けるのであればベッドの縁やローテーブルなどでもいいので、実践的にはそこまで難しいものではありません。
48手で立ちバックの姿勢は、壁に手をつく後ろ櫓、床に手をつくネタ体位のような仏壇返し、そしてその間くらいの碁盤責めがあり、それぞれペニスの挿入角度が異なりって男女それぞれ違う刺激があります。
しかし、結局一番実践的なのは壁などに手をつく後ろ櫓だと思いますので、意図してこの碁盤責めを行うことはあまり無いでしょう。
四十八手-39:窓の月(まどのつき)
横向きに寝転がる女性の背面から、寄り添うように身体を密着させてペニスを挿入するスタンダードな背面側位の体位です。
よくある背面側位ですが、この体勢ではガンガンピストンするよりも、女性を後ろから優しく包み込むように体を密着させてスローピストンをしたり、女性からすれば表皮の薄い背中側に男性のがっしりとした身体が密着するので女性からはけっこう人気の高い体位であったりします。
どちらかといえば、四十八手の中ではまったりセックスで行うと効果抜群です。
そして、まったりセックスを行いながら、一緒に窓の月を眺めることができるというネーミングには、かなりの風流な美的センスを感じさせますよね。オシャレ!
四十八手-41:立ち松葉(たちまつば)
松葉くずしは、現在も使われ続ける超実用的な体位だったのに対し、立ち松葉の方はというと、立っただけで急にネタ体位となってしまいます。
女性の両足を掴んでそのまま持ち上げて逆さ吊りのようにし、その股の間に自分の股を通しペニスを挿入するなんともアクロバティックな体位です。
しかし、この体勢では勃起した状態のペニスを下に向けて挿入するのは非常に難しいですし、仮に挿入できても深くは挿入できません。
もちろん、女性からしても苦しい体位になりますので、気持ちいいとかどうとかのレベルではありません。
四十八手-42:立ち花菱(たちはなびし)
立ち花菱はクンニするときの体位の一種になり、女性の腰の下にクッションを入れたり、両手両足で女性器を浮かしてもらいながらクンニをするものです。
クッションをおけば開脚もしやすいですし、両手両足を使う場合は自動的に開脚姿勢になって羞恥心を煽ることができ、男性も顔の位置を少し高めになることで、もしかしたら普通のクンニよりもクンニしやすいという場合もあるかも知れません。
けれども、いつもと違うクンニをやってみたい場合は、試してみる価値はあります。
四十八手-43:絞り芙蓉(しぼりふよう)
四十八手の絞り芙蓉とは、ベッドなどに男性が腰を下ろして行うスタンダードな背面座位の形となり、女性は脚を開くことでこの絞り芙蓉となります。
もちろん背面座位なので、両手で乳首なりクリトリスなりを同時責めにするとよいでしょう。
これで椅子に座れば「鳴門」になり、女性が男性の首に腕を回せば「乱れ牡丹」という感じで、絵面を大事にする浮世絵用の体位には背面剤が多い印象を受けますね。
四十八手-45:菊一文字(きくいちもんじ)
菊一文字は、開脚姿勢で寝そべったり座っている女性のアソコめがけて、男性は横に寝そべりそのままペニスを挿入するような体位です。
男性が一文字のように身体を真っ直ぐにさせることから一文字の名が付けられ本来は一文字といい、菊一文字とはこの体勢でアナルに挿入することを指すのですが、響き的にも「菊一文字」のほうがカッコいいので後世にはその名のほうが残されたのでしょう。
さて、一見するとどことなくネタ体位のようにも見えますが、これがまた体勢的にも男は横に寝転ぶだけ、女は脚を上げなくてはいけないが男の身体に掛けることで少しらくになり、なおかつペニスも思いのほか深く挿入することが可能なためけっこう実用性は高めです。
四十八手-46:雁が首(かりがくび)
雁が首とは現在で言うフェラチオのことで、女性が男性の横に正座するようにフェラチオすることを千鳥の曲といいましたが、これは男性の足の間に入ったり男性の足を挟むようにして行う、体勢でのフェラチオのことです。
ちなみに雁首とは、キセルのタバコの葉っぱを詰めるあの部分のことを指し、隠語で男性の亀頭のことを指します。
現在でも、男性器の亀頭のことを「カリ」と呼ぶ語源は江戸時代などの大昔から続いたということですね。
四十八手-47:首引き恋慕(くびひきれんぼ)
お互いに体育座りするように向かい合った形で座って生殖器同士を結合し、そして輪っかにした紐をお互いの首にかけるようにしてバランスを取って行う対面座位の一つです。
自分の体ではなく、紐がバランスを取ってくれるため体を反らせてペニスの挿入角度をを調整できるなど、思いのほか実用性はあります。
また、紐がない場合は、図のようにどちらかが相手の首に腕を回すことでも実現は可能です。
それにしても、お互いの首を一つの輪っかを通すことで、どこかSMチックでありながらも、離れたくても離れられない状況を作り出すというどこかエロティックでどこか情緒的な感じでもあります。
四十八手-48:鶯の谷渡り(うぐいすのたにわたり)
ウグイスの谷渡りは体位のことではなく、男性が女性に行う前戯のことで、全身愛撫を指します。
寝そべった女性に男性が乗りかかるように、舌で全身を流れるように愛撫していくというもの。
それはまるで鶯が谷を渡り飛ぶように、ちゅっちゅちゅっちゅと全身にキスをしていく様からこのネーミングにしたのでしょう。
もちろん、今でもセックスでは当然のようにこのウグイスの谷渡りは行うことでしょう。
まとめ
とても長い文章になりましたが、ここまで読んでいただいたあなたに本当に感謝です。
48手の中ではおバカ体位やネタ体位と称したものもあるように、ほとんど実用性のないものも多いことですが、中には松葉くずしや深山本手といった現在でもその名を残しながら愛用されているテクニックなどがあります。
現在ではこれら48手の中に存在しない、ロールスロイスや寝バックなど実践向けの体位としてあります。
48手のそれぞれの体位のネーミングなども、浮世絵春画師である菱川師宣の風流なセンスをお楽しみいただければと思います。
ほとんどが実践する必要のないものですが、たまに変わった体位などを試してみようと思えば何かヒントが隠されていたかも知れませんね。