
性癖にはさまざまな性癖があるように、M性(マゾヒスティック)にも様々な種類のMの性質というものがあります。
「ドMです」と一言で言われても、そのM性がどういったタイプに当てはまるのかを言葉で聞いたり、プレイを通して感じ取っていかなくてはなりません。

今回はそんなM性のタイプや種類を6つに分けてサラッと解説していきたいと思います。
奉仕型M
男性に奉仕をすることに喜ぶタイプのMです。
Sの方も、相手のM性を満足させることに喜びを覚える奉仕型のSというのもあります。
基本的には「人の役に立ちたい」ということから始まり、「褒めてもらいたい」「喜んでもらいたい」という欲求があり、最終的には誰かに必要とされることに喜びを感じてしまうタイプです。
人の役に立ちたいという心の優しさに、エロチックな欲望をミックスさせたような感じでしょうか。
このタイプの女性はかなり多いように感じ、フェラチオさせることはもちろん、苦痛などを与えることでも、とにかく何かを成し遂げたらこまめに褒めてあげることが大切です。
そして奉仕タイプのM女がご奉仕なり与えられた調教などをこなすごとに、しっかりと自分が「喜んでいる」ということを言葉として与えてあげることで、どんどんと気がつけばハードなプレイをも受け入れるようになっているはずです。
羞恥系M

羞恥型のMは、そのだれもが持つ羞恥心を刺激されることで興奮を感じてしまうタイプのMです。
そう聞くと、安直に野外露出プレイでもという感じではありますが、じつは羞恥タイプのM女性の場合は、普段非常に真面目な生活と性格をしており、野外露出は法律的に反するからという答えが帰ってくる場合もよくあります。

また、露出以外にも羞恥心を刺激させるには、あなたは服を着たまま、彼女自らに服を脱がせ全裸にさせて視姦したり、M字開脚などの恥ずかしいポーズを取らせるたりするプレイがおすすめです。
もちろん、このときには彼女の羞恥心をさらに煽るような言葉責を織り込んでみたり、または彼女に恥ずかしい淫語を言わせたりすると良いでしょう。
快楽型M

快楽型Mの女性は、とにかく性の快楽をとことん味わわされたいという強い願望を持っているのが特徴です。
中でも多いのは「全身を拘束され、頭がおかしくなるほどに攻め続けられたい」という願望を抱いているタイプです。自分の意志ではどうにもできない状況の中で、ひたすら快楽だけを与えられることに強い憧れを抱いているのです。
このタイプの女性は、どちらかといえばすでに経験豊富な人よりも、そうしたプレイやシチュエーションに 憧れを持っている女性 が多いのが特徴です。
思っている以上に、このタイプの女性は珍しくなく、意外と多く存在しています。また、男性とのセックスで「本当の快楽」をまだ十分に味わったことがない女性が、こうした強い願望を持つことも少なくありません。
背景としては、最近のアダルトビデオやアダルト作品の影響が大きいことが挙げられます。AVなどで描かれる刺激的なプレイに触れることで、「自分も一度ああいう風にされてみたい」と思うようになる女性が多いのです。
もし相手の女性がそのような願望を真剣に持っていて、あなたにそれを求めてきたのであれば、無理のない範囲で全身を拘束したり、緊縛を体験させてあげるのも一つの選択です。大切なのは、彼女の気持ちや限界をしっかりと確認しながら、安心できる環境でその願望を叶えてあげることです。
シチュエーション型M

身体で感じる直接的な快感よりも、シチュエーションそのものやその背景に強く興奮を覚えるのが特徴のM属性女性もいます。
このタイプはよく 「悲劇のヒロイン型M」 と呼ばれており、自分が理不尽な目に遭う状況や、逃れられない不幸な立場に置かれることで強い性的興奮を感じる傾向があります。
こうした女性とのプレイでは、単に身体を責めるだけでなく、奴隷とご主人さまの関係性をしっかりと定義した上で進めること が大切です。
どのようなプレイ内容が好ましいかは女性によって違いますが、共通して言えるのは「なぜこのプレイをされるのか」という 理不尽な理由付け をしっかり作り込むことがポイントです。
例えば「借金のカタに売られてしまった」「騙されて奴隷になった」など、逃げ場のない理不尽な設定をふんだんに盛り込んであげることで、その女性の興奮はさらに高まります。
調教のメニューを一通り終えた後も、「まだ足りない」「これもお前が悪いからだ」というように、さらに一段階理不尽な理由を作って悲劇的な状況に追い込んであげると、喜ぶ傾向があります。
このタイプのM女性は、意外にも日常生活では満たされていて、社会的にもしっかりとした立場にある人が多いものです。特に、表面上は幸せそうに見えるものの、性的な部分ではどこか満たされない思いを抱えている人妻 に多い印象があります。だからこそ、現実では味わえない「悲劇のヒロイン」をプレイの中で体験することで、その女性は心の奥底で強く満たされるのです。
→辱められることで興奮する…屈辱感を与えるSMプレイ8選!恥辱の変態プレイの種類とは?
苦痛型M

スパンキングされた時の痛みなどの身体への痛みを快楽としてしまうタイプのM女性です。
人間は体の痛みを、自己防衛のために気持ちよさに変えてしまう機能が備わっていたりもするのですが、それをはっきりと自覚しているタイプのMです。
よく漫画の世界でもギャグシーンとして痛みに喜ぶシーンが書かれ、ある意味マゾヒストの代表的な性癖のように扱われていますが、実はこのタイプのM女性は比較的少数派で、信頼できる男性とSMプレイを繰り返してこのプレイを受け入れていくようになったり、経験をこなすことで目覚める性癖です。

また、痛みと言っても鈍い痛みよりもラケットやバラ鞭などの比較的鋭い痛みが性的な気持ちよさに結びつきやすいもので、逆に鈍い痛みなどはただの痛みでしかありません。
またこのタイプは、上記のように痛みそのものが快楽へとつながるタイプと、痛みそのものを耐えることが快楽につながるタイプの2種類が存在します。
後者は、シチュエーション型のMや奉仕型のMでもあることが多く、ちゃんと調教に耐えたときはしっかりと褒めて上げることが大切になります。
自己破壊型M

とにかく自分をとことん痛めつけることで、どこか妙な安心感を得てしまう――そんな特徴を持つM属性の女性がいます。
このタイプの女性は、自己評価が極端に低かったり、いわゆるメンヘラ気質があったりすることが多いのが特徴です。
自分には価値がない、自分なんてひどい目に遭って当然だ、そんなふうに心の奥で感じてしまっているため、意識的・無意識的に自分を傷つけたり痛めつけたりする状況を求めてしまいます。
こうしたM属性の女性は、「ボロ雑巾のように粗末に扱われたい」「集団で責められ、ひどい目に遭わされたい」といった極端な願望を抱いていることも少なくありません。
相手の男性がどうであるかよりも、どれだけ自分がボロボロになり、ひどい仕打ちを受けられるか、そのことに意識が集中しているケースが多いです。つまり、彼女たちの視線は相手ではなく、自分自身の傷つく姿や状況に向けられているのです。
このような女性と関わるときには、その願望をうまく叶えてあげることや、しっかりと話を聞いて理解者になることが求められます。ただしここで注意が必要です。
あなたが彼女の話を受け止め、願望を満たしてあげることで、相手の女性はあなたを「自分を理解してくれる唯一の存在」と感じ、強い依存心を抱きやすくなります。
良くも悪くも関係が深くなりやすいため、距離感や関わり方には慎重さが必要です。彼女たちの繊細な心を理解しつつ、自分自身の負担やリスクもきちんと考えた上で接することが大切です。
しっかりと相手の女性のMタイプを把握しよう

というように今回はかんたんにM属性のカテゴライズをさせていただきました。
もちろん、ざっと思いついたものを書き出した感じで、まだまだ細かく分けることでさまざまなサブジャンルが在るかもしれません。
何より大事なのは、しっかりと相手のMのタイプをしっかりと見抜き、理解することです。
どういう願望が在るかや、普段の態度や何気ない日常会話からも、相手の女性がどういうタイプのなのかはぼんやりと見えてくるかもしれません。
また今回はカテゴライズさせていただいたものの、その多くの女性が上記に書いた属性を複数持っていることもありますし、あなたとのプレイで新しい属性を開花させることもあります。
一言でドMと言ってもその属性は様々であり、また、ドMだからといってもあくまで性癖がそうなのであって価値観がそういうわけでもないので横暴な男性はイヤというのが多くのM女性の共通事項です。

もちろん、しっかりとその願望を満足させると同時にあなた自身への信頼や行為が深まるにつれて、どんなプレイでも積極的にやってみたいとお思うようになりますので、焦らず、まずは相手の女性が最初に持っている願望をしっかりと満たしてあげることを目標としましょう。