男性にとってはある意味、永遠の残念な機能としてあるのが「賢者タイム」でないでしょうか?
賢者タイムさえ無ければ、何回でも楽しめるのに、賢者タイムさえなければ彼女をイカせられたかもしれないのに、賢者タイムさえ無ければ、こんな虚しい気持ちになることなんてなかったのに。
と、何度か考えたこともある男性も少なくはないでしょう。
ではなぜ賢者タイムという機能が男性には備わっているのか?
その理由を生物化学の観点から解説していこうと思います。
相手を外敵から身を守るため
賢者タイムが存在する理由の一つというか、メインのように語られているのが「セックスした相手を外敵から守るため」と言われています。
仮に周りが外敵だらけの原始的な世界を想像したとして、セックスして自分の子種をその体内に残した女性が、動物や他の部族にすぐ襲われないように、頭をエッチモードからすぐに切り替えるためとされています。
確かに、せっかくその女性に子種を残すことは出来ても、その女性そのものが襲われてしまってはなりませんからね。
けれど、私個人としてはこの説だけではどうもなにか薄いよなと思っています。
太古から遺る本能だとしても、現代ではそんなすぐにセックスしたあとに外敵に襲われることは少ないというのもありますが、そのそも男性であればあの賢者タイムに陥ってしまって心も体もフニャフニャになっている状態では、とても外敵から自分の身も相手をも守ることは難しいと思いますよね。
精子を自分で掻き出してしまわないために
賢者タイムが存在する理由としてはこの説がなるほどなぁと思うのですが、それはせっかく女性の胎内に射精した自分の精子たちを自分で外に掻き出してしまわないようにしてしまわないようにというところではないでしょうか?
精子というのは直接子宮口から子宮に向けて直に射精されるものではなく、一旦膣内に精子が射精され、それを子宮口が吸い込むというイメージです。
そんなな中で賢者タイムが存在しなかったらと考えると、射精しても勃起が衰えず性欲も急激に減退することがなければ、まだ膣内にある自分の精子たちをガンガンに勃起したペニスで自ら女性の膣外へと掻き出してしまうことになるでしょう。
仮にまた射精すればいいと言っても、先ほど精子を射精したばかりなので2回目の射精では精子が薄くなっている可能性も高く、種付けが成功できる確率も低下してしまいますよね。
より確実に相手の女性を自分の精子で妊娠させるため。
そのために、射精したばかりのペニスは小さくなり、これ以上ピストンをしないように性欲は一時的に減退し、仮に亀頭に刺激を与えてもくすぐったいだけの状態になってしまうわけです。
相手を死なせないために、自分が死なないために
そして最後に、純粋に相手も自分も死なないためにという防衛本能。
女性に中に自分の精子を射精したとしても、その後女性は妊娠し生きて出産してもらわなければ遺伝子を残すことには繋がりません。
女性の立場から考えてみればわかりやすいのですが、そのセックスが気持ちよすぎて何度でもイキたいと思ったとしても、イクのにはカロリーも消費しますし、何度も何度もオーガズムを迎えていてはさすがに生命の危機を感じてします。
もちろん、女性が疲れ果てて体力回復のために睡眠につこうとも、性欲がまだ収まらない男性に起こされてセックスを要求されるわけですから、体力回復すらも許されず生命が危機に。
それに女性の愛液の分泌量も無限に分泌されるわけではありませんので、いくら腟内が刺激になれてきたとはいえど乾いてしまっては痛みが伴ってしまいますし、膣内も傷ついてしまうでしょう。
また、相手の男性がセックスが下手なのであれば、それはそれで女性にとっては苦痛な時間が無限に続くということになります。
それにセックスには男性の方も体力を消耗しますし、射精にも体力を使います。
そういった部分でも、賢者タイムは女性だけではなく男性である自分自身の生命を守るためにもあるというわけです。
賢者タイムと向き合う
賢者タイムは余計な機能と考え、賢者タイムなんてなかったいいのになあと思う男性もかなり多数派だと思いますが、そういう意味でも賢者タイムは確実に遺伝子を残すために仕方なく備え付けられた機能でもあり、それは女性の身体と命を守るための機能でもありますから仕方ないと、割り切るようにしましょう。
一応、賢者タイムを克服しすぐに復活できるような方法もありますが、完全克服は無理であくまで小手先という感じですが紹介しておきます。↓
女性の方も、賢者タイムで男性がそっけなくなったりする場合もありますが、それは貴女自身の身体と生命を守るための機能として仕方ないことなんだと、それが男性の繁殖のための機能なのでもあるのだと、頭の片隅では理解してあげるようにしてあげれば余計なトラブルも少なくなるかもしれません。